エクアドルが債務不履行を宣言 - 原油価格の急落影響
南米といえばブラジルやアルゼンチンといった新興国の台頭とそのテーマ型投信、それと個人的にはコーヒー豆の原産地としてのイメージが強いのですが、その南米の国エクアドルがデフォルトを宣言しました。
エクアドル、対外債務の利払い停止 大統領は違法性主張 | NIKKEI NET(日経ネット)
【サンパウロ=檀上誠】エクアドルのコレア大統領は12日、今月15日に支払期限を迎える対外公的債務の利子、3060万ドル(約28億円)を支払わないと発表した。急進的な政策を進めるコレア大統領は、同国の過大な対外公的債務について過去の政権や海外金融機関による違法性を主張。支払い義務を否定していた。実際に元利払いを止めるのは初めて。
コレア大統領は2006年当時から債務について違法性を主張していたらしく、今回も先月15日に本来の利払い期日をむかえていたものを、猶予期間30日間のあいだに違法性を調査するとして延期していたそうです。
エクアドルの「対外公的債務は約100億ドル
」とのことで、このうちどれくらいの金額について違法性と判断(?)され、この先の利払いが踏み倒されることになるのか気になります。
違法性についてはよくわかりませんが、今回のデフォルト宣言の背景には原油価格の急落が大きく関係しています。
エクアドルの最大の外貨獲得手段であり、国家予算の4割を支えているという原油輸出の状況が、ここ数ヶ月間の相場急落で一変してしまいました。小さな新興国は、ひとつの収入源が折れると財政が急激にわるくなることがあるのですね。
周辺の南米新興国、ベネズエラやアルゼンチンも原油や穀物価格の下落で外貨準備が落ち込んでいるとのことですが、連鎖デフォルトだけはなんとか防いでもらいたいところです。
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2008年12月13日||トラックバック (0)
カテゴリー:投資信託のニュース
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