投資信託の交付目論見書を読みやすくする?

投資信託の交付目論見書を読みやすくする?

投資信託の交付目論見書がいまよりも簡素になるかもしれません。金融庁が、専門用語ばかりが並んでいて読みにくい、ページ数が多いという投資家の声を聞き、目論見書を改善するように動いているとのこと。

金融庁、投資信託の目論見書を簡素化へ | マネーニュース | 株式市場 | Reuters

 金融庁は、作業部会の報告書をもとに制度改正にとりかかる。来年以降にかけて投資信託委託会社の意見を聴取しながら、内閣府令の改正を進める方針。

 投信の目論見書は、投資家に提供することを義務付けられている「交付目論見書」とともに、投資家の要求に応じて提供する「請求目論見書」の2種類あるが、報告書が求めた簡素化の対象は交付目論見書。

 現行の制度で交付目論見書は、有価証券届出書の記載内容をそのまま引用することが求められている。このためにページ数ばかりが増えて複雑化し、80ページから100ページ以上の分量になるものが多い。投資家からも、1)分量が多い、2)専門用語が多い、3)全体の構成が複雑でどこに何が書かれているか分からない、4)重複事項が多い――などの不満が金融庁に寄せられているという。

わたしは株式投資もおこなっており有価証券報告書もけっこう読みこんでいます。だから、投信の目論見書もあまり難しいとか読みにくいとか思ったことはなく、けっこうスンナリと読めていました。

しかし、多くの投資家には読みにくいようで、金融庁には「分量が多い」「専門用語が多い」「重複事項が多い」などの不満が寄せられていたそうです。

わたしも、いまのように決算書や目論見書を読めるようになるには多くの時間を費やしました。だから、ほかの投資家の不満もよくわかります。というか、昔は同じように不満を持っていました。今回の簡素化の方針は基本的には賛成です。

でも、いまの程度の目論見書もしっかりと読めないようでは、投信への投資は諦めたほうがいいとも、一方で思うのです。

重要事項がより読みやすく、多くの人にわかりやすく配されるのは喜ばしいことです。しかし、なんでも簡素にすれば良いわけではありません。たとえば重要事項が削られてしまっては困ります。なんせ、重要事項ですからね。

投資にはリスクが伴うものです。そのリスクが取れない投資家は、リターンも得られません。

そして、目論見書を読んで自分できちんと内容を把握できるようになる、そういう手間と時間をかける、ということをしなくなると、投資に対する真剣味が薄れるような気がします。

誤解を招くことを承知で言うなら、件のような不満を寄せた投資家というのは、銀行で投信を購入し「損が出そうになったらすぐに電話して!」というような人と同じなのではないかと感じてしまいます。

そんなの無理ってことですね。

タグ

2008年12月10日||トラックバック (0)

カテゴリー:投資信託のニュース

トラックバック(0)

このエントリーのトラックバックURL:
http://raqow.com/mt/mt-tb.cgi/15